混同しやすい用語と表現 – ofとfor
英語を母語としない人を悩ます品詞の中で、前置詞はとりわけ難解です。意味が近いものも多く、似たものの区別をつけるルールも存在しません。ここでは、互いに混同されることが特に多い前置詞として「of」と「for」を考察します。...
View Article第16回 “魅”せるプレゼンテーション –チェックリスト!
より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。第16回目の今回は、これまでにご紹介した色覚バリアフリーの資料作りのポイントを一挙ご紹介します。 ここでは、CUDOによる「CUDチェックリスト」から、学術発表に関係する項目をピックアップします。本連載で取り上げていない内容もありますので、...
View Article研究不正を起こした研究者にリハビリを
2013年1月、『ネイチャー・ニュース』は、研究不正を起こした研究者に対するリハビリテーション・プログラムが試行され始めたことを伝えました。 日本でも海外でも、研究不正事件が起こるたびに、研究不正をした研究者やその人物が所属する研究機関が批判されます。しかし、研究不正にかかわってしまった研究者をどう扱うべきかということはあまり注目されていません。...
View Article第17回 9つの “色覚バリアフリーツール”
より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。第17回目の今回は、カラーユニバーサルデザインの実践に役立つ9つのツールをご紹介します。...
View Article撤回論文の データ をどう扱うべきか?
一度は出版された論文が「撤回」されてしまうことがあります。その理由はさまざまで、よく話題になるのはやはり「研究不正」でしょう。データの捏造や改ざん、盗用などが発覚した際には通常、ジャーナル(学術雑誌)の編集部はすみやかにその論文を撤回することになります。...
View Article第18回 学術界におけるカラーユニバーサルデザインの動向と展望
より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。最終回の今回は、東京慈恵会医科大学解剖学講座教授、CUDO: Color Universal Design Organization 副理事長岡部正隆(おかべ まさたか)氏へのインタビューです。...
View Article「 インパクトファクター 」の問題とその行方
「 インパクトファクター (IF: impact factor)」は、ジャーナル(学術雑誌)のレベルを評価する指標として知られています。「ジャーナル・インパクトファクター(JIF: journal impact...
View Article【防衛大学校】井上亜依准教授インタビュー(前編)
各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。三回目は、防衛大学校の井上亜依准教授にお話を伺いました。インタビュー前編では、失敗を積み重ねて「何度も何度も」練習を繰り返す、ご自身の英語上達法についてお話くださいます。 ■先生が扱っている専門分野・研究テーマについて教えてください。...
View Article間違いやすい用語や表現 – abbreviate
日本人学者の論文において、動詞「abbreviate」が誤用されているのをしばしば目にします。最もよく見受けられる誤用は、「abbreviate」が「omit」や「delete」の意味を表すものとして用いられていることです。「abbreviate」にはこうした意味はありません。...
View Article間違いやすい用語や表現 – adequateとappropriate
日本人学者の論文で形容詞「adequate」と「appropriate」が混同されることはしばしば見受けられます。誤用の中には、後者が適切なところで前者が用いられていることが特に多いです。「adequate」と「appropriate」は同義ではありません。両者間の違いを理解するために以下の正しい用例を考えればよいです。 (1) An iron(II) sulfate supplement is...
View Article間違いやすい用語や表現 – anymore
副詞「anymore」は日本人によってしばしば誤用されます。実際、この語は多くの用法において口語的と見なされるため、学術英語では避けるべきです。日本人が書いた学術論文で「anymore」が用いられているほとんどの場合には、意図した意味を伝えるのには単に不要か、あるいはより適切な表現があるかのどちらかです。 以下はその典型的なケースを例示します。 (1) [誤] Above the...
View Article【防衛大学校】井上亜依准教授インタビュー(後編)
各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。三回目は、防衛大学校の井上亜依准教授にお話を伺いました。インタビュー後編では、若い研究者が英語を上達させるコツについて、更に詳しくお話くださいます。 ■学生さんから発表について相談を受けることもありますか。...
View Article間違いやすい用語や表現 – already
副詞「already」は日本人が最もよく誤用する語の一つです。私が読んできた日本人学者による論文では、「already」が使用される過半数の場合その用法が誤っています。多くの場合は、「already」が表す意味は単に不要であり、それを削除するだけで問題が解決されます。...
View Article査読の歴史 − 査読を科学的なものにしよう!
7月5日、『ネイチャー』は「査読を科学的なものにしよう!」という過激なタイトルの論評を掲載しました。そう主張するということは、査読の現状は科学的なものではない、と著者は考えているのでしょう。著者のドラムンド・レニーは「世界医学編集者連盟」の元会長で、『ニューイングランド医学雑誌』の副編集長などいわゆるトップジャーナルの要職を務めてきた人物です。...
View Article間違いやすい用語や表現 – however
副詞「however」は、日本人に最もよく誤用される語の一つです。その誤用は何種類かに分けられますが、ここでは文法上の誤りを考察します。 「however」には主な意味が二つあり、それぞれ、「but」そして「in whatever way」と同義です。前者の場合には「 however 」は必ず副詞ですが、以下が示すように誤って接続詞として使用されていることをしばしば目にします。 (1) [誤]...
View Article間違いやすい用語と表現 – since
副詞「since」は、日本人に過度に使用される語です。特に、日本人の学術論文で「since」が使用される大半のケースは、用法が適切ではありません。 「since」の誤用が最もよく見られるのは、「because」の類義語として用いられる場合です。「since」には「because」の類義語としての意味はありますが、両者の間には意味上の重要な違いがあります。その違いを以下に説明します。...
View Article【聖マリアンナ医科大学】 中村治彦教授 インタビュー (前編)
各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。四回目は、聖マリアンナ医科大学の中村治彦教授にお話を伺いました。インタビュー前編では、ご自身の経験を交えながら英語上達法についてお話くださいます。 ■先生の専門分野は何ですか。 外科学、特に呼吸器外科です。大学で、診療、教育、研究に携っています。 ■英語での論文執筆や学会発表などで苦労された経験はありますか。...
View Articleシステマティック・レビュー にもレビュー(再評価)を
ある課題についてこれまでに書かれた論文をすべて集めて、そのデータを批判的に読み込んでレビュー(再評価)し、一定の結論を出す研究を「システマティック・レビュー(systematic review)」といいます。日本語では「系統的レビュー」ということもあります。医療分野では、「根拠にもとづく医療(EBM: Evidence based...
View Article科学が直面する問題
最近のある調査で、270人の科学者を対象に「科学が直面している最大の問題は何か」をインタビューしたところ、多くの科学者が「外部機関の間違った科学振興策が科学者のキャリアに悪影響を与えている」と認識していることが分かりました。...
View Article【聖マリアンナ医科大学】 中村治彦教授 インタビュー (後編)
各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。四回目は、聖マリアンナ医科大学の中村治彦教授にお話を伺いました。インタビュー後編では、学生の方や若い研究者が英語を上達させるコツについてお話くださいます。 ■学生さんや若手の研究者の方が英語論文を書けるようになるにどうしたらよいでしょうか。...
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